自己破産記事についてあらためて思うこと

実は最近、昨年11月に読売オンラインに寄稿した「自己破産するシニアが増えている意外な原因
を読んだという方からの問い合わせが増えています。
(もしかしたら昨年より今年になってからの方が多いかもしれません)
記事を読み、興味を持っていただくことはとても有難いと思います。

 

思い返せば、シニアの自己破産の記事は、数多くの取材の末書き上げたものでした。

記事に書かせていただいた、現役時代にカードローンを利用して返し終わらないまま年金生活に入り、予期せぬ理由で返せなくなり破産したケース、他にも事業資金を借り入れた債務者の破産と同時にその連帯保証人までも破産してしまったケース、さらには破産とともに生活保護になったというケースなど、さまざまなパターンをお聞きました。

誰も最初から破産するつもりで借り入れをしたわけではないと思いますが、
もっと早い段階で誰かに相談していれば、防ぐことが出来ていた場合もあったでしょう。
あるいは、そもそも借入れる段階で、本当にその借金が必要かどうかを見極めることも大切なのかもしれません。

取材をしながらそんなことを考えていました。

貸与型の奨学金、教育ローン、住宅ローン、自動車ローンなどなど・・・
今やお金を借りたことがない人を探す方が難しいのではと思います。
特に事業資金や住宅購入は、借り入れに頼らざるを得ないケースがほとんどでしょう。

シニアの自己破産記事が、来たる高齢化社会や人生100年時代に向けて、
借金との付き合い方を考える一つのきっかけになればいいと、今あらためて思っています。

ファイナンシャルプランナー 小澤美奈子