ファイナンシャルプランナーでマネーライターの小沢美奈子です。
みなさんは、文章を書く際に、「体言止め」を使うことはありますか?
一般的には、文章を書く際に「体言止めをなるべく使わない」ことが理想とされています。
とはいえ、体言止めはケースのよって読みやすくする効果があると、私は思っています。
ちなみに「体言」とは、「名詞」のことです。
「体言止め」とは、語尾を体言(名詞)で止める技法のことを言います。
【例】
・私はテニスの試合のために、朝9時に出発することを決意した。
(体言止めなし)
・私はテニスの試合のために、朝9時に出発することを決意。
(体言止めした文)
私自身も、ライターになりたての頃、当時お世話になった編集者さんから「体言止めはなるべく使わないように」と教えられました。
なので、なるべく使わないことを意識していました。
体言止めの多用は、「文章自体に稚拙な印象を与えかねない」と思われがちだからです。
ただし、私自身がいろいろな記事を書いてきて感じたことは、ケースによっては「体言止めが有効になることもあり得る」ということでした。
体言止めが有効になり得るケースを、体言止めを使った文と使わない文を比較して確認してみましょう。
◆体言止めなし
「家計のスリム化には、収入を増やすより支出を減らす方が簡単にできます。買い物する前に、その品が本当に必要かどうか吟味することが大切です」
◆体言止めあり
「家計のスリム化には、収入を増やすより支出を減らす方が簡単。買い物する前に、その品が本当に必要かどうか吟味することが大切」
前者の方は丁寧な印象ですが、後者の方はリズム的に良い文になっていると思いませんか?
名詞の後に「です。ます。」を付けると丁寧な感じにはなりますが、堅苦しい印象を与えがち。
一方、体言止めを使うと、ライトでポップな文に仕上がる。
特に初心者向けや女性向けの記事・文章には、適度に体言止めを入れると読みやすくなる。
と私自身は思っています。
「体言止めは絶対ダメ」と思わず、使い分けを意識するとよいのではないでしょうか。
案外、読みやすい文に仕上がるかもしれませんね。
まとめ
・ちゃんとした文章では体言止めを使い過ぎない方がいい
・ケースによっては体言止めで読みやすい文章になることもある
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