もしも自分の親が認知症になったら?

少し前のことになりますが、ある認知症高齢者グループホームで開催された「認知症カフェ」へ取材に行った時のことを書きたいと思います。

今まで比較的大きな規模の有料老人ホームの見学会へ参加したことは何度かありましたが、今回のように家庭的な雰囲気のグループホームを訪れたのは初めてでした。

今回は特別に参加することができ、非常に有難い経験でした。

私が訪れた「認知症カフェ」は、地域住民の中で認知症について知りたい方や、実際に認知症になっているご家族をお持ちの方を対象としたもので、施設の所長さんやケアマネさんの他、実際にグループホームを利用している認知症の高齢者の方も交えて、お茶やお菓子をいただきながら、ゆっくりとお話を伺うことができる会でした。

認知症の方にはバランスの良い食事、適度な運動が大切であると同時に、脳をよく使うことが認知症の改善につながるそうです。そして実際に「回想法」というトレーニングを見させていただきました。「回想法」は簡単に言うと、昔の記憶をたどりながら、それを言葉にすることで脳を活性化させるためのトレーニングです。
その日にいらっしゃった認知症の男性の方に実際に回想法を行ったのですが、その時の男性の表情が何とも生き生きとしていて、見学していた私までも幸せな気持ちになりました。

誰かと話しながら笑ったり、喜んだり、そういった脳への刺激が、認知症の予防につながるそうです。
女性と違って、男性はそのような機会を作ることが難しいため、このような認知症カフェに参加することは大変意義のあることだと思います。

有難いことに、私自身の親は今のところ元気ですが、年齢からするといつ認知症や介護が必要になってもおかしくはない年代です。

親が急に倒れる、突然介護が必要なる、ということはよくあると言います。

いざという時に困らないために、認知症や介護に対する知識を深めることは重要です。

私自身はFPとして、介護や認知症の知識、その際に必要となるお金についても
いろいろな形でお伝えしていきたいと思います。

ファイナンシャルプランナー 小澤美奈子